うつの複雑なところ

うつ病の診断基準を見て不思議なところは、
不眠または仮眠とか
食欲減退または食欲亢進とか
一見してまったく反対のことが書かれていることだ。

躁病とどう違うのかということになる。

抗うつ剤の説明をみても、
副作用として眠気が出ることもあり、不眠になることもあり、
また、
抗うつ剤なので食欲が亢進することもあり、
セロトニン系に効いてしまい食欲が減退することもあり、
一見してまったく別の副作用が記載されている。
一体どうなんだということになる。

うつ病のときには
睡眠の調整がうまく行かない、
食欲の調整がうまく行かないといえばいいのかもしれない。

抗うつ剤については、
時期の違いもある。
薬の使い始めの時期には吐き気があり、だんだんなくなり、食欲が少し出てくる。
最初は眠気が出ることが多いが、次第に落ちつついてくる。
この辺りから見ると、食欲中枢や睡眠中枢に効いているのではないらしい。

人それぞれで薬の効果が違うのも当然で、
統計処理すると、眠くなる人とならない人、
食欲が出る人と無くなる人がいてもおかしくない。

憂うつということと喜びと興味の減退が中心なのだが、
サラリーマンなどは特に目新しいこともなく、
もくもくと喜びも興味もない事を処理しているだけなので、
まことにうつ的な人生といえば言えるかもしれない。

それでも、雨の季節には特に憂うつという人多いので、
それ以外の季節には少しはましだともいえるのだろう。
6月が終わって、皆さんひと安心しているところだ。