鳥インフルエンザ感染死者が累計で100人

【ジャカルタ28日共同】インドネシア保健省は28日、同国の鳥インフルエンザ感染死者が累計で100人に達したと発表した。同国の感染死者数は世界最多。政府の予算不足などから感染に歯止めがかからず、被害は拡大の一途をたどっている。

 世界保健機関(WHO)によると、03年からこれまでに世界で220人以上の感染死者が確認されているが、インドネシアはその半数近くを占める。


 保健省によると、首都ジャカルタの女性(23)と首都郊外の西ジャワ州の少年(9)が感染して死亡したことが新たに確認された。


 死者が計48人と2番目に多いベトナムでは、04年から05年にかけて鶏を大量処分し、ほぼ感染を抑え込んだ。しかし、インドネシアでは貧しい庶民の多くがタンパク源として庭で鶏を飼っており、一斉処分は難しい状況。政府の予算不足で補償金が少ないことも背景にある。


 感染死者が集中している首都圏では、昨年2月から病気発生地域での鶏の処分や、住宅地での飼育禁止を呼び掛けるキャンペーンが行われたが、効果が上がっていないのが現状だ。

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先日スハルトの死が伝えられたインドネシア。
こんなことにこそ積極的に予算をつけて、有効に対策して欲しい。
北京オリンピックは大丈夫なのだろうか。