managed care formularies

いろいろと批判の多い米国のmanaged careであるが、

A study of product and policy data reveals a lack of standardization
among managed care formularies.

という副題の付いた文章。
http://www.amcp.org/data/jmcp/feature_v4_289-295.pdf
Table.1にはSSRI、2はStatin、3はAntihistamineが並んでいて、
1999年のものだが、現在日本で使われている薬の名前が多く見えている。

文章の内容としては、どの薬を選べばいいか、
その基準はどうするかといったような概論的な話で、
個別の薬剤についてではない。
例としてあげられているだけ。

それにしても、製薬会社としては気になる数字だろう。
本文でも述べられているが、
「選ぶ基準」として、「症状が消える」、「QOL」、「副作用が少ない」、「安い」など、
どのあたりで考えるかということが問題のひとつ。
このところ日本でも、個別の症状ばかりではなく、
QOLを大切に考えようじゃないかとの話題は聞く。

SSRIについていえば、
症状改善を数字で表すとして、
その症状の内容はどういうものなのか、
実は問題がある。
QOLに至っては、なおさら難しい。

そもそも、「major depression にはSSRI」という公式の、
major depression という判別がどうかという問題がまずある。