難聴が次世代の大きな問題に

難聴が次世代の大きな問題に 
 
   ベビーブーム世代とその子供世代が、時代と生活様式に起因すると思われるある疾患に直面している。AP通信によると、サンフランシスコで開催された米国科学振興協会(AAAS)年次集会で、2050年までに5,000万人もの米国人が聴覚損失(難聴)になる可能性があるという見解を聴覚専門家らが示した。


 Silicon Speech(カリフォルニア州)のSteven Greenberg氏によると、若者の難聴罹患率はすでに親や祖父母の世代の2.5倍であることが研究で示されているという。


 米スタンフォード大学(カリフォルニア州)のStefan Heller氏は、大音量の音楽と騒々しい環境の2つが主な原因であると述べている。損傷された聴覚細胞の復元については、研究室レベルでの幹細胞研究である程度の成功が得られているものの、絶対的な突破口にはなっておらず、「長い道のりを要す」とのこと。
 
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