感情労働は芯から疲れる

労働には肉体労働と頭脳労働がある。
「肉体労働」は体を酷使して疲れる。
「頭脳労働」はストレスや過労で疲れる。

「感情労働」という分類を提唱している人がいて、考えさせられる。
感情労働(Emotional Labour)は、身体や知識だけでなく感情移入を必要とする労働作業を意味する。感情労働の職種としては、看護師、航空機の客室乗務員や各種サービス業があげられる。

「お客にいつも笑顔ばかり見せていて、やりきれない」
「自分の感情を押し殺してサービスしてやりきれない」と悩んでいる。
「笑顔で対応」「やさしい対応」「感情の演技」で疲れ果てる。
感情の深いところで疲れる。

20世紀後半にGerhards、Scheffによって研究が開始された。社会関係認知と感情の関連を問うKemperらの方法、ホックシールド(Arlie Russell Hochschild)(感情操作)などの研究がある。


パム・スミス 『感情労働としての看護』 ゆみる出版、2000年
「ひと相手の仕事はなぜ疲れるのか―感情労働の時代」武井 麻子 (著)