一次妄想(原発性妄想)と二次妄想(続発性妄想)

ハイデルベルグ派の妄想の分類。一次妄想(原発性妄想)と二次妄想(続発性妄想)に分ける。
一次妄想は、グルーレが動機なき関係づけ(Beziehungssetzung ohne Anlass)言ったように、根拠なく自分に関係づける。

ヤスパースは、一次妄想を、妄想着想(Wahneinfall)、妄想知覚(Wahnwahrnehmung)、
妄想気分(Wahnstimmung)の三つに分類した。
妄想着想は、突然、妄想的なことを着想する。
妄想気分は、周りがおかしな感じ。不気味な感じ。 世界破滅体験(Weltuntergangsgefuehl)もある。

それに対して、二次妄想は、理由があって出てくる妄想、続発性妄想である。
これを妄想様観念(wahnaehnliche Idee)とも言い、ヤスパースは妄想的観念
(wahnhafte Idee)と呼んだ。

二次妄想は、アルコール依存症者の嫉妬妄想がその例。