発症リスクの高い状態(ARMS:アームス/at risk mental state)

統合失調症の前駆状態の診断は困難ですが、発症リスクの高い状態(ARMS:アームス/at risk mental state)として国際的に共通の診断基準が用いられます。もちろんARMSにある方すべてが統合失調症になるわけではありません。実際に発症する率は30~40%と言われています。ですが、発症しない場合も、助けを求めているわけですから、適切なアプローチが必要となります。

ARMSとは
前駆状態が疑われるARMSの患者さんの症状は、統合失調症と似ていますが、一般に程度が軽いのです。診断基準では次の3つに分けられています。

1) 弱い精神病症状
2) はっきり症状があっても一週間程度で自然に収まる一過性の精神病体験
3) 家族歴などのある方で最近の社会的機能レベルの低下

* ARMS(アームス/at risk mental state):発症リスクの高い状態