統合失調症で見られるうつ状態のさまざま

統合失調症でも、気分が落ち込んでやる気が出なくて物事に興味がもてなくて、
睡眠もとれず食欲もなく、死にたいということはあるもので、
うつ状態に至る経路もいくつかある。

まず陽性症状で悩み始めた時。
どんな精神の病気も、最初は、普段できていたことができなくなって困るものだ。
仕事をしていたら、、ミスだと責められるし、
学生なら、勉強がはかどらなくなる。
これは initial common pathwayのひとつ。

次に陽性症状がもっとはっきりと強くなったとき、
幻聴が聞こえたり、自分は監視されていると思ったり、
ふさぎこむに決まっていて、
そのことを必死に隠しているとすれば、
外側に出るのはうつ状態のみであるかもしれない。

次に陽性症状が一段落したとき。
当然精神的に激しく消耗するのでうつ状態になる。

さらに陰性症状が残った場合。
昔できたことが微妙な感じでうまくいかない。
自分の能力の低下を突きつけられるのでつらい。
当然落ち込む。

その後、統合失調症の病理プロセスが進んだ場合、
認知機能障害が現れ、
これもまたうつ状態につながる。
final common pathwayである。

このどれも、うつ病とははっきり違うし、区別できる。
もともとの性格構造が違うし、
精神病理の構造が違う。

ただ、initial common pathway、
つまりすべて始まりには同じような反応が起こる可能性があることを
考慮して、経過を見ればよい。