与えることは幸福をもたらす
Giving Brings Happiness
2008 May 27
多くの研究によって、所得と回答された幸福とが関連することが示されているが、その関連性は弱い。それでは、富の使い道は幸福にどのような影響を与えるのだろうか?
カナダおよび米国のチームは、米国の成人632人からなる全国を代表する集団を調査し、必要性や欲望(消費財の購入など)を満たすために金銭を使っても、回答された個人の幸福度とは相関しないことを突き止めた。一方、他人のために金銭を使うことは、回答された幸福と有意に相関した。その後、同チームは、ボーナスを受け取った会社員16人を縦断的に追跡した。その結果、ボーナスを自分自身のために使った場合は回答された幸福と相関しなかったが、他人のために使った場合は回答された幸福と相関した。最後に、チームは46人に金銭を渡してその日に使うよう依頼し、その使い道を調べて幸福度を測定した。その結果、自分自身ではなく他人のために金銭を使った場合は、幸福と相関した。
コメント:社会科学者によるこれらの研究は、医療とどのような関係があるのだろうか?私も私の患者も幸福を探し求めており、患者は主訴として「不幸」を訴えることがあることから、これらの研究で得られた洞察は価値があるかもしれない。たとえば、状況に応じて、理解できる特別な理由がないのに不幸そうに見える患者に対して、私はときに時間と金銭を慈善団体に寄付するよう助言することがあるが、この助言は多くの場合役に立つ提案に見える。
— Anthony L. Komaroff, MD
Published in Journal Watch General Medicine May 27, 2008
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そんな助言が出来るものだろうか。
かなり文化依存的な意見だと思う。
意見によれば、
けちな人は幸福に遠いようだ。
一方、人におせっかいを焼く軽躁状態のひとや循環気質の人は幸せになりそうだ。
まわりは迷惑であり、不幸せであるが。
そもそもこんなレポートのどこに論文としての価値があるのか
よく分からない。文化依存的としかいえない。