人格という言葉は、
格付けとか、そんなことを連想させて、
上から順に並んでいるイメージを持たせると思う。
品格、人格、格付け、格が違う、など。
パーソナリティはそのような順位の概念とは関係ないようだ。
成熟したパーソナリティというが、成熟の仕方も、一列に並べられるようなものではない。
性格と言っても、
やはり格がつく。
性質と言えば格がつかない。
日本語は、個人の特性や性質を格付けする社会なのかと思う。
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現代社会での格付けの道具は、
お金である。
お金が価値を一元化する。
不動産収入で暮らしている人と、
毎日汗をながして働いている人と、
株価の動行を注意深くみて情報を集め決断を下している人と、
最終的にはみんなお金という価値で並べられる。
格付けはお金でならば簡単にできる。
その人にとっての人生の意味、手ごたえ、生きがい、
そのあたりは簡単には格付けできないはずだ。
だから生きがい番付は作りにくいだろう。