失業率と景気とうつ病と自殺の関係については有名。
景気と離婚はどうか。
1980年くらいまではあまり関係がなかった。
1980年代以降の推移は大変興味深い。すなわち、離婚は景気の先行指標的な動きを示しているのである。1~2年のラグをおいて離婚の減少が景気上昇に先行し、離婚の増加が景気低迷に先行しているように見える。95年の離婚の増加が横ばいに転じた翌年に96年の景気回復が見られるところなど怖いくらいである。
女性特有の動物的なカンが景気を予知し、子供の養育費、慰謝料、離婚後の就職可能性などを考慮し早め早めに手を打つのではないかなど、仮説はいろいろ立てられようが、詳細は不明である。