統合失調症の多くの症例で、
社会的機能の悪化などは、
発症初期に生じ、
発症後2~5年の間に安定化する。
(plateau effect という。)
再発は最初の2年間に高率に起こる。
75%近くが5年以内に再発している。
患者本人や家族への心理社会的影響は発症早期に始まる。
つまり、進学をあきらめたり、会社を辞めたりする。
自殺リスクは発症後2~3年以内が高い。
以上から、発症初期の数年間が予後を決定する重要な時期であり、
臨界期(critical period)と呼ばれている。
約5年と考えられている。
この期間は入念に治療に専念することが大切である。