前の論文で、
「sertralineとparoxetine は賦活系」とひとくくりにしていたが、
その後、プロファイルの違いとして最近言われていることは、
sertralineは用量に比例する形で血中濃度が上昇し、
効果も、比較的用量比例的である。
一方、 paroxetineは直線性はなく、容量を増やしていくと、急激に血中濃度が上昇することが分かっている。自己分解酵素を阻害するためである。
と言うことは、急速飽和が可能であるということで、急ぎたいときには、有用である。
逆に、薬を減らしていくとき、sertraline は半分にすれば、血中濃度は素直に半分であるが、
sertraline は半分にすれば、有効血中濃度は1/4になってしまうようなものだ。
そしてことが、肝心の脳の局所のシナプスでその通りになっているのか、よくわかない。
1/2で急激に下がるなら、3/4に下げればいいだけである。
一度知ってしまえば対処はいくらでもあるものだ。
対処法があるのだから、そのようにすれはよい。
いずれにしてこのあたりがsertraline とparoxetineのプロフィールの違いの、入門編である。
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賦活するのぱアモキサン、作用が速いのもアモキサンと言われているのも有名である。