悩んでいるとする。
答えが出ないから、考え続ける。
ぐるぐると回っている。
でも、決着がつかず、悩み続けている。
本を読んだりしてもますます問題が広がる。
昔の人も悩んでいたのだと分かるだけで、
解決はない。
そんなときは、悩みの正体を書きとめる。
手帳を開いて、今日のページに、いま抱えている悩みを全部書き出す。
どんな細かいことも、漏らさずに書く。
一週間に一回くらい、書く。
書いてみると、実はそんなに多くはないことが分かる。
あまり変化しないことも、分かる。
そして、それぞれの問題について、どうすればいいかも、ほぼ見えていることに気付く。
解決できることは解決する。そして、それはたいてい、解決している。
解決できないことは待つしかない。
その分類をしたら、あとは待つしかない。
待つ時間に、悩むのがいいだろうか?
いや、待つ時間も人生を生きた方がいい。
旅に出て、途中で電車が止まったら、
悩んでいないで、そのあたりを歩いて、
面白いものがないか、探してみればいい。
止まった電車を嘆いていても無駄というものだ。
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実は、
私は悩んでばかりいて、
悩み方を研究したから、
いまのような仕事になったようなところもある。
そのような悩み方もある。
悩むことを人生の内容そのものにしてしまう、
そのような解決もある。
おすすめはしない。
悩むのではなく、悩み方について研究することにして、乗りきったのだろう。