リチウムが効かない人

寺尾岳先生の論文 大分大学医学部精神神経医学教授
リチウムの不良な予防効果を予測する因子は,つぎの三つであった。
① 双極性障害による入院回数が多いこと
② うつ病エピソード(D)からすぐに躁病エピソード(M)へ移り,さらに間欠期(I)に落ち着くというD−M−I パターンをとること
③ 間欠期なく気分エピソードを繰り返す(continuous cycling, CC)パターンをとること
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M-D-Iパターンの場合にはリチウムがよく効く。だから、
M-D-IとD−M−Iは別のものなのかも、と思うわけだ。

リチウムが効くM-D-Iパターンは昔からある古典的な例であると思う。
D−M−I パターンのほうがイレギュラーな感じがする。

CCパターンも、多分、M-D-Iパターンとはメカニズムが違うのだろう。