女性をめぐる労働環境

男女雇用機会均等法
パートタイム労働法
労働者派遣法
育児・介護休業法
次世代育成支援対策推進法
などが施行されて、かなり変化しつつある。
良い方向も悪い方向もある。

1985 男女雇用機会均等法
1986 労働者派遣法
1991 バブル崩壊
1997-8 アジア通貨危機。実体経済の崩壊。情報通信革命。大手金融機関の破綻。
1999 男女雇用機会均等法改正
2000 大卒就職率史上最低・女子絶対数は増加
2003 次世代育成支援対策推進法(ワークライフバランス)
2004 労働者派遣法改正
2005 育児・介護休業法
2006 男女雇用機会均等法改正(ポジティブ・アクション)
2008 パートタイム労働法

というような具合だ。

非正規雇用で安く済ませる流れ……パートタイム労働法、労働者派遣法
女性の地位向上の流れ……男女雇用機会均等法、育児・介護休業法、次世代育成支援対策推進法
 
女性正社員は地位向上し、
その一方で、一般事務の派遣労働が認められて、
非正規雇用の女性はますます不安定で安く働くというように、
二極分化が進行したと言われている。

家庭のことは女性が中心になることが多く、妊娠出産育児は女性がしなければならない。介護も負担である。

女性正社員はいい立場のようにいわれたりするが、
男性と同等の労働を求められ、しかしグラス・シーリングという現実もあり、疲労している。
女性非正規雇用者は不安定な身分で安価な労働力として扱われている。
宣伝では、「自由に、働きたいときに、働きたい場所で」などという文句が踊る。
言葉が踊っているだけだとみんな知っている。
家庭のことは相変わらず負担で、いっそのこと仕事はしたくないと思っても、ローンの負担と教育費がそれを許さない。

実に悲惨な状況である。
これを反映しているのがおそらく出生率の低下である。
晩婚化がいわれているが、実際は同棲している男女も多い。
出生率が低下しているが、予定外の妊娠は少なくない。

男性も大変なことは分かるが、
女性はそれに加えて大変だという現実がある。
女性の能力を生かす世の中になっていないのは残念である。
とりあえずできることは何だろうかと思うが、難しい問題が多い。

ある男性上司は、女は平気で休む、女は戦力として数に数えない、
女に教育しても無駄だ、どうせ子育てで休む、
などと公言したりする。
公言しないまでも、ひそかに思っていたりする。
たとえば女性麻酔科医は、現実に家庭第一だったりするので、医局としては困るということらしい。
女医さんの夫を援助するために医局全体が疲労するのかと疑問が呈される。

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うつ病の発症率は男性の二倍程度、しかし自殺は男性より少ない。
女性の精神状態は性ホルモンの影響を受けることが多く、
また、妊娠出産があり、それも精神的変動要因となる。
さらに介護の時期は更年期の時期に重なったりもして、つらいことがある。

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働く女性のための法令集
http://www.miraikan.go.jp
(よくできているサイトです)
のなかの
http://www.miraikan.go.jp/hourei/contents002.html