物事の表現に、最近は、UFJ、JRなどと省略し、
さらに専門分野では著しく、SAD、SDA、MARTA、前頭側頭葉変性症(FTLD)など、どんどん略語ができる。
昔、ヨーロッパが学問の中心だった頃は、
ウィルソン病、パーキンソン病、アルツハイマー病、ピック病などと呼んだ。
アメリカの時代になって、
SLEとかBPDとかBPⅡとか、そんな言い方になった。
アメリカではケネディと言わずJFKと言うのだから、頭文字を並べる方式は徹底している。
映画の中でJrと呼ばれている人もある。
シゾフレニーも、ブロイラー病でもよかった。この先は、ドーパミン失調症とか言うのかもしれない。それも頭文字を並べるだろう。
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そんな状況の背景には、科学研究も個人の業績ではなくなっていているということがある。
チームの業績であり、今回のSE細胞やiPS細胞などは、先着順が問題になっているくらいで、多チームの共同の業績という側面もある。
昔なら「山中細胞」でも「京都万能細胞」でもよかったのだと思う。
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そのうち紛らわしくなって、方針が変わりそうな気もする。
QOLは Quality of life で 生活の質 だけれど、
QOHとして Qulity of human 人間の質とでも名づけて、
「測りたい」と思うくらいのこともある。