今も昔も「女は容姿、男は財産」
もし結婚相手を5分で選ぶとしたら、古くから言い伝えられているのと同様に、男性は女性の美しさを求め、女性は安心感、富、責任を求めるという。この古代からの法則が、現代の「スピード・デーティング(speed dating)」でも認められることが、米インディアナ大学のPeter Todd氏らの研究で明らかにされ、米国科学アカデミー発行の「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」9月4-7日号で報告された。
スピード・デーティングは、男女が最大30人ほどの相手と1人につき3~5分の「ミニデート」をするというもの。研究チームは、ドイツでスピード・デーティングに参加した成人46人を対象にデータを収集。デートの前に質問表を用いて容姿、現在と将来の財政状態、健康状態、子育ての資質などの特性によって参加者自身および理想とする相手について評価させ、1回のデートが終わるごとに、相手ともう一度会いたいかどうかを尋ねた。
ほとんどの人は自分自身に近い人が理想だとしていたが、実際にデートをすると、男性は美しい女性に強く興味を示し、女性は自分自身の魅力に見合うだけの富と安心を求めることがわかった。「われわれの先祖は、このような方法で相手を選ぶことによって優良な子孫を残し、有利な進化を遂げてきた」とTodd氏は述べている。また、女性は3人に1人、男性は2人に1人の相手とまた会いたいと答えており、男性よりも女性の方が異性の選り好みが激しいことを裏付ける結果となった。Todd氏らによると、哺乳類ではメスの方が選り好みをすることが広く知られている。
今回の結果は特に意外なものではないが、この研究により、スピード・デーティングの研究への有用性が示されたと研究グループは述べている。「スピード・デーティングでは、異性を選ぶ最初の段階しかみることができないが、第一印象がすべての始まりであり重要」とTodd氏は語っている。
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変だな、それだと、もうそろそろ、美人でない人たちは絶滅していい頃なのに。