皮下に、直径2mm、長さ45mmの棒2本を埋め込む。
ここから徐々に二種類の男性ホルモン、
テストステロンとプロゲスチンが放出される。
すると、ネガティブフィードバックで、
テストステロンとプロゲスチンの産生を刺激するホルモンである、
黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンが抑制される。
結果として、テストステロンとプロゲスチン産生が抑制される。
従って、精子の生産がとまる。
しかし、体内を循環するはずだったテストステロンの代わりになるものが必要になるので補充する。
ホルモンの使用を嫌がる男性がいるかもしれないが、夫が使用しなければ妻が服むことになる――つまりこれは、男性と女性どちらが使うかという二者択一の問題なのだ。男女が1年ごとに使用するというのが望ましいかたちなのかもしれない。
精子産生は抑制するが、他の部分に作用している男性ホルモンの作用は維持する、
それに適した濃度が研究されている。
女性の場合には、排卵前と後で違うホルモンを使うけれど、
男性の場合はいつも同じでいいので、埋め込んでしまってもいいということらしい。
性欲はどうなるのだろう。