過食と嗜癖

過食の一つの切り口は嗜癖である
addiction
耽溺すること

アルコール、タバコ、買い物、過食、ギャンブルなどについて、嗜癖がいわれる。
衝動を抑えられなくなり、行為を反復する。
昔は中毒といった。
最近はネット嗜癖などもある。
合理的に考えれば、中止したほうがいいことは分かっているのに、
やめられない状態。

分かっちゃいるけど、やめられない、
という点では強迫性障害もあるが、
強迫性障害は自我違和的であり、
嗜癖は自我親和的である。
そうはいうものの、最初は自我違和的であったものも
次第に自我親和的になったりして、
区別が難しくなる。

嗜癖行動の後で、激しく後悔する。
そんなにも後悔するんだから、今度こそやめようね、と仲間と誓い合いながら、
また行為してしまう。

だからこそ嗜癖という。
充分に分かっている、充分に後悔してもいる、しかし、やってしまう。

衝動回路が
抑制回路を上回って、強力だということになる。

どの程度の行動が正常か、異常かという議論は常にあり、
つまりは文化や習慣に依存していることもある。
そうなると生物学的な定義は出来ないことになり、
ますます扱いの厄介なものになる。

嗜癖の分野ではMotivational Interview という話題がある。

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どの程度から上を過食症と言うのかの定義ははっきりしていない。
本人が過食だと定義すれば過食だということになり、
治療してくださいということになる。

話を聞いて、何を治療するかを決める。
性格的な問題であることもあり、
適応の問題であることもあり、
生物学的な問題であることもある。
うつ病、躁うつ病、統合失調症、てんかんなどの病気があることもある。

並存障害として、各種嗜癖がみられることがある。
二次的に胃潰瘍、逆流性胃炎、肥満、などが起こることがある。