秀才の区別

みんなに共通の課題があれば、
みんなに共通の秀才を定義できる。
それだけのことだ。

課題は普遍的ではなく偶然である。

だとすれば、
偶然の課題に対して偶然適応した秀才と、
偶然の課題に対しても必然的に適応した秀才がいるはずである。

どんな課題に変わったとしても、やはり秀才と呼ばれるはずの人びと。

それがある種の秀才で、一段格が高い。

それ以外は、偶然、ある制度にうまく適合しただけの秀才である。
これは格下。

別に天才というものがいて、
これは課題に対してではなくて、
自然に対してうまく適応した人びとである。

科挙は所詮は人間が考えて決めた問題である。
天体の運行は自然が用意した課題である。

だから、天才は、本当は、人間の社会の側の人ではなくて、
神の世界の人なのである。