これが必要な心理教育ですね。
学校で習う股とって、結局あとあとまで残っていることも多いと思います。
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心も疲れることがある 「自殺防止」授業で訴え
記事:毎日新聞社 提供:毎日新聞社【2008年5月18日】
うつ:心も疲れることがある 「自殺防止」授業で訴え
自殺者が年3万人を超す日本。うつ病を患っている人が多いとみられ、子どもも例外ではない。心の状態に早く気付くにはどうしたらいいのだろうか。
「心も疲れることがある。自分がそうなったら、だれかに話してみて。元気のない友だちがいたら声をかけ話を聞いて。なくなっていい命など一つもない」。市立第二中の1年生の授業で夢ら丘さんはこう呼びかけた。
授業後、子どもたちからは「つらいときは人に頼っていいし、自分もつらい人を救えるんだと思った」(男子)「自分もカーくんのような気持ちになる。親に話してみようと思った」(女子)–などの声が上がった。
志木市以外でも、子どもたちの感想文をきっかけに、担任や養護教諭が見守ったり、専門医の診察で改善につながった例もある。
東海大医学部の保坂隆教授(精神医学)らが06年に厚生労働省の研究事業として中学1-3年生約550人を対象に行った調査では、約4人に1人の生徒がうつ状態。
斎藤さんによると、「いのちの電話」で30年前2割を占めた青少年からの相談が、今は約3%。しかし、東京支部が2年前からメールでの相談を始めたところ、年間1500件のうち7割が未成年という。斎藤さんは「心を受け止める多様なチャンネルが必要」と話している。
◇身近な大人が変化に気付いて–東海大医学部・保坂隆教授
保坂教授に対処のポイントを聞いた。
元気がない、食欲不振、遊ばなくなるなど、うつ状態を示す子どもの中にはうつ病やその予備軍、統合失調症などいろいろなケースが含まれる。それらは服薬や環境を整えることでコントロールできるし、適切な手助けで改善するケースが圧倒的。それが正しく認識されていない。
誤解されるのがいじめとの関係。「いじめ即自殺」、ではない。まず、うつ状態があり、そのおとなしい子がターゲットになりやすい面がある。
大切なのは、親、教師、養護教諭など身近な大人が正しい知識で、子どもの心の状態に気付くこと。元気がない▽メールばかり見る▽食事をしない▽勉強しなくなる–などの状態が続いたら、安心して心を打ち明けられる環境を作り、その声に耳を傾けてほしい。理由を聞かずに頑張らせたり、しかったり、見て見ぬふりは禁物。本人や学校、他人に原因を求めようとするのもよくない。専門医に一緒に行く冷静さも必要だ。
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■うつ病の主な症状
▽抑うつ気分=悲しい、寂しい、憂うつ、孤立感、自責感、涙が出る、楽しめない
▽精神機能の抑制=集中力や持続力が無い、忘れっぽい、決断力がない、成績が悪くなる
▽運動の抑制=やる気が起きない、おっくう
▽身体症状=頭痛、頭重感、肩こり、食欲不振、体重減少、便秘、不眠