大場久美子さんのパニック障害

大場久美子(女優)
心の病で悩んでいたなんて!

 女優・大場久美子が婦人公論」誌上でパニック障害に悩み、自傷行為にまで及んでいたことを告白した。今年、芸能生活35年。つい2カ月前には記念イベントで久々にホットパンツ姿を披露し、「気持ち悪くならないでくださいね」なんておどけていたのに……。

 同誌によると、大場が“異変”に気づいたのは母が亡くなった直後(99年)のことだったという。ある日突然、激しい動悸(どうき)に襲われ、倦怠(けんたい)感がひどくなり、人込みが怖くて乗り物にも乗れなくなった。当然、マスコミのインタビューもまともに受けられず、個室に入れられるだけで呼吸ができなくなることもあったという。「自傷行為」に及んだのは昨年7月のこと。同誌ではこんなふうに表現している。

〈心臓が飛び出すのではないかと思うほどの動悸に見舞われ、水の中に顔をつけられてしまったかのように息が出来ず、(中略)「死」につながる妄想が次から次に襲ってきて……〉

 大場といえばコメットさんのイメージが強烈で、どちらかというと「明るいおちゃめキャラ」に見られがち。ところが、プライベートではこれまでいろいろ苦労してきた。

「アイドル時代、知人のレストラン経営者に名義を貸したところ、経営が傾き、知人は失踪、巨額の借金を背負わされた。なんとか返済をと頑張ったが、ついに返し切れず自己破産するはめに。ちょうどその頃、前述の母を亡くし、気分一新、年下ダンサーと結婚したが、3年前に離婚した」(芸能記者)

 外見とは違ってストレスを抱えた芸能生活だったに違いない。「心の病」に侵されたのも分かる気がする。

 今回のカミングアウトの理由も、「スッカリ治ったから」というのではなく、「いつ振り出しに戻るか分からないが、上手に付き合っていこうという覚悟を決めたから」と語っている。正直なところだろう。

 芸能生活35周年を記念した別のインタビューでは、こんなことも言っている。

「休みの日にはボランティア活動をやっています。カンボジアの学校を建てたり、栄養支援とかいうスタッフの一員として。ゆくゆくはボランティア活動に専念したいと思っています」

 コメットさんももうすぐ50歳。ちょうど11日からTBSでスタートするドラマ「Around40」で、ちょっと年配の雑誌編集長役を演じるという。これをきっかけに、ちょっと陰りのある等身大の女性にイメージチェンジしてみてはいかがか。「コメットさん」で散々楽しませてもらった同世代ファンも、きっと温かく見守ってくれるに違いない。

【2008年4月11日掲載記事】

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上手に付き合っていこうという覚悟を決めたから
とのこと。
〈心臓が飛び出すのではないかと思うほどの動悸に見舞われ、水の中に顔をつけられてしまったかのように息が出来ず、(中略)「死」につながる妄想が次から次に襲ってきて……〉
というあたりは、典型的な、パニック発作。

少なくない人が、苦しんでいます。