性格と体形:社交家「肥満」多く、心配性「やせ」 東北大が3万人を調査
社交的な人や自己中心的な人ほど肥満が多く、心配性の程度が強いほどやせの人が増える傾向にあることが、約3万人を対象にした辻一郎・東北大教授(公衆衛生学)らの調査で分かった。性格と肥満の関係は、十分な根拠がないまま議論されることが多く、1万人以上を対象に調べた研究は世界的にも例がないという。国際心身医学会誌に掲載された。【大場あい】
宮城県内の40-64歳の男女を対象に調査。身長や体重、生活習慣などに加え、「話し好きか」「人が何を考えているか気になるか」など48項目を尋ねる性格検査を実施した。▽外向的(社交性、陽気さ)▽神経症的(心配性、緊張しやすい)▽非協調性(攻撃性、自己中心性)▽社会的望ましさ(律義さ、虚栄心)–の各傾向について、程度別に4グループに分けて体格指数(BMI)との関係を調べた。
飲酒量や運動習慣などを考慮して分析した結果、「外向的傾向」が強いほど、「肥満」と判定されるBMI25以上の人の割合が増えた。最も外向的なグループの肥満の割合は最も内向的なグループに比べ、男性で1・73倍、女性で1・53倍になった。「非協調性」が強い場合も肥満が増えた。
一方、「神経症的傾向」が強いと、BMI18・5未満の「やせ」が増えた。神経症的傾向が最も強いグループのやせの割合は、最も弱いグループの2倍以上に達した。
研究チームの同大大学院生、柿崎真沙子さん(心理疫学)によると、因果関係は明確でないが、性格と関連する神経伝達物質の一部が食欲にも関係していることが背景にあるかもしれないという。柿崎さんは「肥満改善指導で外向的な人には指導回数を増やすなど、効果的な健康教育プログラムの開発につながる可能性がある」と話している。
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常識的結論。
「外向的傾向」と「非協調性」は別でしょうね。
これが性格と肥満の根拠になるわけでもないだろう。